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openclaw doctor --fixコマンド完全解説2026:自動診断ツールの全機能と使い方

2026-03-10 約13分で読める 診断コマンド トラブルシューティング 設定修復

🩺 openclaw doctorとは?

OpenClawのトラブル時に最初に実行すべきコマンドです。環境・設定・APIキー・Gateway接続・チャンネル接続など30項目以上の健全性チェックを自動実行し、問題を検出。--fixオプションを付けると多くの問題を自動修復まで行います。このガイドでは全オプションと診断項目を完全に解説します。

目次

  1. openclaw doctorコマンドの基本構文とオプション一覧
  2. 診断レポートの読み方:出力の各項目を解説
  3. --fixオプションが自動修復できる問題の一覧
  4. --fixで修復できない問題と手動対処法
  5. Node.js・依存関係の診断項目
  6. Gateway・CLI接続の診断項目
  7. APIキー・認証の診断項目
  8. チャンネル(Discord・Telegram等)の診断項目
  9. スキル・メモリの診断項目
  10. VPN環境での診断特有の注意点

openclaw doctorコマンドの基本構文とオプション一覧

openclaw doctorはOpenClawのシステム全体の健全性をチェックするビルトイン診断ツールです。インストール後にOpenClawが正常に動作しない場合、このコマンドを実行することが公式ドキュメントが推奨する最初のトラブルシューティング手順です。

# openclaw doctorの完全なコマンド構文
openclaw doctor [OPTIONS]

オプション一覧:
  --fix              検出した問題を自動修復する(推奨)
  --verbose, -v      詳細な診断情報を表示する
  --json             出力をJSON形式にする(スクリプト用)
  --check <項目>     特定の診断項目のみ実行する
  --skip <項目>      特定の診断項目をスキップする
  --timeout <秒>     各チェックのタイムアウト秒数(デフォルト30)
  --output <ファイル> 診断レポートをファイルに保存する
  --no-color         カラー出力を無効にする(ログ保存用)
  --help, -h         ヘルプを表示する

使用例:
  openclaw doctor                    # 基本診断
  openclaw doctor --fix              # 診断+自動修復
  openclaw doctor --verbose --fix    # 詳細診断+自動修復
  openclaw doctor --check gateway    # Gateway接続のみチェック
  openclaw doctor --json > report.json  # JSON出力をファイルに保存

✅ --fix オプション(最重要)

問題を検出するだけでなく自動修復も実行します。通常のdoctorは「報告のみ」ですが、doctor --fixは「報告+修復」を行います。

openclaw doctor --fix

🔍 --verbose オプション

標準出力では表示されない詳細情報(設定ファイルのパス、APIレスポンスの詳細、ネットワーク接続の詳細など)を表示します。

openclaw doctor -v --fix

🎯 --check オプション

特定の診断項目だけを実行します。全体チェックが重い場合や特定の問題を素早く確認したい場合に便利。

openclaw doctor --check gateway,apikeys

📄 --json オプション

診断結果をJSON形式で出力します。自動化スクリプトや監視システムと組み合わせる場合に使用します。

openclaw doctor --json | jq '.issues'

診断レポートの読み方:出力の各項目を解説

openclaw doctorの出力には、3種類のステータスマーカーが使われます。各マーカーの意味と対処の優先度を理解することが重要です。

# openclaw doctor の出力例(完全版)
$ openclaw doctor --fix

OpenClaw Diagnostics Report v1.9.5
====================================
Running 34 checks...

[SYSTEM]
✅ Operating System: macOS Sequoia 15.3 (compatible)
✅ Node.js: v22.14.0 (required: v20+)
✅ npm: 10.9.0 (required: v9+)
✅ pnpm: 9.12.3 (required: v8+)
✅ OpenClaw: v1.9.5 (latest: v1.9.5)
⚠️  Disk space: 4.2GB free (recommended: 10GB+)

[INSTALLATION]
✅ Config directory: ~/.openclaw/ (exists, readable)
✅ Skills directory: ~/.openclaw/skills/ (exists, 12 skills found)
✅ SOUL.md: found (1,247 tokens)
✅ MEMORY.md: found (3,891 tokens)
❌ auth-profiles.json: INVALID JSON syntax at line 47
   Fix: Repairing auth-profiles.json... ✅ Fixed

[GATEWAY]
✅ Gateway process: running (PID: 12847)
✅ Port 18789: listening
✅ Device token: synchronized
⚠️  Gateway version: v1.9.3 (OpenClaw CLI is v1.9.5 - minor mismatch)
   Fix: Updating Gateway... ✅ Fixed

[AI PROVIDERS]
✅ Anthropic Claude: API key valid, rate limit OK
⚠️  OpenAI: API key valid, but quota 87% used
❌ Google Gemini: API key expired (401)
   Fix: Run `openclaw models refresh --provider google`

[CHANNELS]
✅ Discord: bot connected (3 servers)
✅ Telegram: bot active
⚠️  WhatsApp: webhook timeout (>5s response)
❌ iMessage: AppleScript permission denied
   Fix: Grant Automation permissions in System Settings > Privacy

[SKILLS]
✅ 12 skills loaded successfully
❌ virustotal-scan: dependency missing ([email protected] not found)
   Fix: Installing dependencies... ✅ Fixed

Summary: 3 errors found, 3 auto-fixed. 3 warnings. Run with -v for details.

正常

問題なし。このチェック項目は正常に動作しています。対処不要。

⚠️

警告

動作しているが問題がある可能性。無視できるが対処推奨。--fixで修復できない場合もあり。

エラー

問題あり。機能が動作していない。多くの場合--fixで自動修復可能。修復できない場合はガイドが表示される。

--fixオプションが自動修復できる問題の一覧

--fixオプションは多くの問題を自動解決できますが、全ての問題に対応しているわけではありません。自動修復できる問題と、手動対処が必要な問題を把握しておきましょう。

診断カテゴリ 問題の種類 --fixで修復可能?
インストール auth-profiles.jsonのJSON構文エラー ✅ 自動修復
インストール スキルの依存関係(npmパッケージ)不足 ✅ 自動修復
Gateway GatewayとCLIのバージョン不一致 ✅ 自動修復
Gateway デバイストークンの不一致(1008エラー) ✅ 自動修復
Gateway LaunchAgent設定のパス誤り ✅ 自動修復
Gateway ポート18789がEADDRINUSEで起動失敗 ⚠️ 部分修復
AIプロバイダ APIキーの形式エラー(スペース・改行含む) ✅ 自動修復
AIプロバイダ APIキーの期限切れ(401エラー) ❌ 手動が必要
チャンネル Telegram Botトークンの検証失敗 ❌ 手動が必要
チャンネル Discord Botのwebhook URL期限切れ ❌ 手動が必要
iMessage AppleScript権限が付与されていない ❌ 手動が必要

--fixで修復できない問題と手動対処法

❌ APIキーの期限切れ・無効化

# doctorの出力
❌ Anthropic: API key invalid (401 Unauthorized)
   Manual fix required: Visit https://console.anthropic.com to regenerate key

# 手動修復手順
openclaw models set-key --provider anthropic --key sk-ant-新しいAPIキー
openclaw doctor --check apikeys  # 修復確認

❌ iMessage AppleScript権限

# macOS システム設定での手動権限付与
1. システム設定 → プライバシーとセキュリティ → オートメーション
2. 「Terminal」または「OpenClaw」のメッセージ.app許可をON
3. openclaw doctor --check channels で確認

❌ ディスク容量不足

# ディスク使用量の確認
du -sh ~/.openclaw/
du -sh ~/.openclaw/logs/  # ログが膨らんでいる場合が多い

# ログのクリーンアップ
openclaw logs --clean --older-than 30d
# または手動削除
rm -rf ~/.openclaw/logs/2025-*

Node.js・依存関係の診断項目

OpenClawはNode.js上で動作するため、Node.jsのバージョンや関連パッケージの状態が診断の最初の項目として確認されます。

[SYSTEM] セクションの診断項目:

✅ Operating System  - macOS 13+、Windows 10+、Ubuntu 20.04+をチェック
✅ Node.js version   - v20.0.0以上が必要(v22推奨)
✅ npm version       - v9.0.0以上が必要
✅ pnpm version      - v8.0.0以上が必要(pnpmインストール使用時)
✅ OpenClaw version  - 最新版かどうかを確認
✅ Disk space        - 10GB以上の空き容量を推奨
✅ Memory            - 4GB以上のRAM推奨(8GB推奨)
✅ PATH設定          - openclaw実行ファイルがPATHに含まれるか確認

# Node.jsバージョン問題の--fix自動修復内容:
# → .nvmrc または .node-version ファイルを確認して適切なバージョンを提案
# → nvm・nodenvを使っている場合は自動でバージョンを切替

# 手動でNode.jsを更新する場合:
nvm install 22
nvm use 22
node --version  # v22.x.x を確認

Gateway・CLI接続の診断項目

[GATEWAY] セクションの全診断項目(--verbose時):

✅/❌ Gateway process      - プロセスが実行中かどうか(PID確認)
✅/❌ Port 18789           - ポートがリッスン状態かどうか
✅/❌ Device token sync    - CLIとGatewayのトークンが一致するか
✅/❌ Gateway version      - CLIとGatewayのバージョンが一致するか
✅/❌ LaunchAgent status   - macOSのLaunchAgent設定が正しいか
✅/❌ Windows Service      - Windowsサービスが登録・起動しているか
✅/❌ Gateway health API   - /health エンドポイントへのHTTPレスポンス
✅/❌ Gateway auth API     - /auth エンドポイントへの認証確認
✅/❌ Browser relay        - ブラウザ拡張との接続確認
✅/❌ WebSocket connection - リアルタイム接続の確認

--fixで自動修復できる項目:
  - Device token sync (openclaw gateway --sync を自動実行)
  - Gateway version mismatch (openclaw update を自動実行)
  - LaunchAgent plist のパス誤り (自動生成・置換)

APIキー・認証の診断項目

APIキーの診断はOpenClawが正常に動作するための最も重要な項目の一つです。各プロバイダのAPIキーの有効性・使用量・権限を確認します。

[AI PROVIDERS] セクションの診断項目(--verbose):

各プロバイダごとに以下をチェック:
✅/❌ API key format      - キーの形式が正しいか(sk-ant-、sk-proj- など)
✅/❌ API key validity    - 実際にAPIにテストリクエストを送って有効性確認
✅/❌ Rate limit status   - 現在のレート制限状態
✅/❌ Quota usage         - 使用量の割合(80%以上で⚠️警告)
✅/❌ Model availability  - 設定したモデルが使用可能かどうか
✅/❌ Billing status      - 課金状態(無料枠・有料プラン)の確認

# --fixが自動修復する内容:
# ・APIキー文字列の前後のスペース・改行を削除
# ・auth-profiles.jsonの構文エラーを修正
# ・環境変数とconfig.jsonのAPIキーが異なる場合、どちらを使うか確認

# 手動でAPIキーを更新するコマンド:
openclaw models set-key --provider anthropic \
  --key "sk-ant-api03-..." \
  --profile primary

チャンネル(Discord・Telegram等)の診断項目

Discord診断項目

  • Bot Token形式の確認(MTx...形式)
  • Discord APIへの接続確認
  • Botがサーバーに参加しているか
  • メッセージ送受信権限の確認
  • Webhookエンドポイントの応答確認
  • レート制限の状態確認

Telegram診断項目

  • Bot Token形式の確認(数字:文字形式)
  • Telegram APIへの接続確認
  • Webhookの設定状態確認
  • ロングポーリングの動作確認
  • プライベートチャット・グループ両方の確認
  • メディア送受信権限の確認

WhatsApp診断項目

  • WhatsApp Business API設定確認
  • Phone Number IDの確認
  • Webhookタイムアウト監視(5秒閾値)
  • SSL証明書の有効性確認
  • Meta Developers APIへの接続

iMessage診断項目

  • macOS専用(Windows/Linuxでは自動スキップ)
  • AppleScript実行権限確認
  • メッセージ.appの起動状態確認
  • Apple IDのサインイン状態確認
  • 送受信テストメッセージの実行

スキル・メモリの診断項目

[SKILLS & MEMORY] セクションの診断項目:

スキル関連:
✅/❌ Skills directory     - ~/.openclaw/skills/ の存在確認
✅/❌ Skill syntax         - 各スキルのJSONL/YAMLシンタックスチェック
✅/❌ Skill dependencies   - 各スキルが必要とするnpmパッケージの確認
✅/❌ Skill permissions    - スキルが要求するシステム権限の確認
⚠️     Skill complexity    - 重すぎるスキル(10,000トークン超)の警告

メモリ・設定ファイル関連:
✅/❌ SOUL.md              - ファイルの存在・読み取り可能か確認
✅/❌ MEMORY.md            - ファイルの存在・サイズ確認
✅/❌ config.json          - 設定ファイルのJSONシンタックス確認
✅/❌ auth-profiles.json   - 認証設定のシンタックス確認
⚠️     MEMORY.md size      - 50,000文字超で⚠️警告(/compactを推奨)

# スキル依存関係の--fix自動修復:
# → npm install を自動実行して不足パッケージをインストール

# 具体的な修復コマンド例
cd ~/.openclaw/skills/virustotal-scan
npm install  # axios等の不足パッケージをインストール

VPN環境でのopenclaw doctorの注意点

VPNを使用してOpenClawを実行している場合、openclaw doctorの診断結果にVPN特有の問題が表示されることがあります。

⚠️ VPN環境での診断結果の読み方

  • APIキー接続タイムアウト:VPN経由でAnthropicやOpenAIに接続する際、地域によって遅延が発生してタイムアウトに見えることがある。--timeout 60で延長可能
  • WhatsApp Webhook応答遅延:Meta APIはVPNのIPを一部ブロックする。専用IPのVPNを使うか、スプリットトンネリングでMeta APIをVPN外に設定
  • Discord接続の⚠️警告:DiscordはVPN使用時に追加の確認を要求する場合がある
  • ローカルポート接続の成功:Gateway(port 18789)はlocalhostなので、VPNの影響を受けない

💡 VPN使用時の推奨diagnosticsコマンド

# VPN経由のAPI接続確認に十分な時間を確保
openclaw doctor --timeout 60 --fix --verbose

# Gatewayとローカル接続のみチェック(VPN影響なし)
openclaw doctor --check gateway,skills,memory

# API接続のみチェック(VPN接続中に実行)
openclaw doctor --check apikeys,channels --verbose
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よくある質問

Q:openclaw doctor --fixを実行したら設定ファイルが変更されますか?バックアップは取れますか?

A:はい、--fixは設定ファイルを変更する場合があります。変更前に自動バックアップが作成されます(~/.openclaw/backups/ディレクトリ)。手動バックアップを取る場合はcp -r ~/.openclaw ~/.openclaw.bakを実行してからfixを実行してください。

Q:全項目✅になったのにOpenClawが動かない場合はどうすればいいですか?

A:openclaw doctor --verboseで詳細を確認してください。doctorが検出できない問題がある場合、openclaw logs --tail 100でリアルタイムログを確認するか、openclaw debug --level verboseでデバッグモードを有効にして問題の原因を追跡します。

Q:openclaw doctorはどのくらいの頻度で実行すべきですか?

A:問題が発生した時に加え、OpenClawをアップデートした後、OSをアップデートした後、APIキーを変更した後には必ず実行することを推奨します。cronで週1回自動実行することも有効です:0 2 * * 1 openclaw doctor --fix --json >> ~/openclaw-health.log

📌 openclaw doctor活用の優先順位

  1. 何か問題が起きたら:まずopenclaw doctor --fixを実行
  2. 問題が残る場合--verboseで詳細を確認
  3. 特定の問題だけ--check gateway等で絞り込み
  4. 定期メンテ:週1回のcronジョブで自動診断
  5. 重大問題--jsonでレポートを保存してサポートに提出

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